私が愛した外国語話者 vol.3 〜滝沢カレン〜
「え?滝沢カレン?カレンちゃんて外国語話せたっけ?」
とか
「滝沢カレンてハーフ?」
とか。恐らく、これが彼女の第一印象。
見た目が日本人離れしている+日本語もたどたどしいため、色々と誤解を生みがちですが、彼女は正真正銘日本生まれ日本育ちです。
そんな彼女が外国語を学んでいるかと言えば、そんなこともありません。
では、一体学んでいるのか。
ズバリ日本語です。
母国語やん!と思った方。まあ聞いてください。彼女は、まるで初めて習った外国語のように日本語を学んでいるんです。
正確には「学んでいた」と言った方が良さそう。カレンちゃんは金田一秀穂先生から、Eテレの「ベーシック国語」で授業を受けていたのです。
放送終了から、かなり時間も経過してますが、この授業を初めて見たときのインパクトたるや、相当のものでした。
何がスゴいって、金田一先生の教え方がとにかくウマい!さすがプロ中のプロ!
教え子・カレンちゃんのヘンテコな日本語を全く否定せず、むしろ発想の豊かさを褒め、日本語を教える際も、複雑な文法事項や難解な専門用語を排除、エンタメ性のみを提供。
これで面白くならないワケがない!カレンちゃんもカレンちゃんで、リアクションが素直でいちいち素晴らしい。
たった二人の寺子屋みたいな空間ですが、そこで起こった化学反応にグイグイ惹きつけられました。
なぜだろう?
その答えは一つ。
素晴らしい師に巡り会えたから
これに尽きますね。
素晴らしい師に出会い、言語学習の喜びに目覚めたカレンちゃんが羨ましくてしょうがなかったんです。
こう言ったシチュエーションに一度でも身を置いたことがある方は、真の意味で人生の勝ち組。早めにONE PIECEを見付けたようなもん。
大げさじゃなく、それくらいレアな体験だし、素晴らしい師に巡り合うのはホントにホントに難しい。
まとめると、
【言語学習が喜びに変わる】
・教え子が素直
・教える側も人格者+圧倒的な知識量
・教え子が学ぶことの喜びに目覚める
・教える側も講義する喜びに目覚める
繰り返しになりますが、滝沢カレンちゃんのキャラクターは特筆モノ。
大人になると、余計な知識が増え、せっかく教えてくれたことにも、いちいち疑問を持つようになります。
でも、彼女はどこまでもピュアで素直。あの武器レベルにまで高めた素直さが、金田一先生の「教える力」を200%引き出したと言っても過言じゃありません。
いつの日か素晴らしい師に巡り会うためにも、そして学びの喜びを忘れないためにも、素直な心は全ての学習者にマストです。異論は認めません。