【世界を喰らう in パキスタン】銀座「カーン・ケバブ・ビリヤニ」
謎のメニュー・ニハリ。
わかっていることは4つ。
・発祥はインド北部
・パキスタンでは国民食
・やたら油が多い
・濃厚でスパイシー
それ以外は不明。どんな具材なのか。どんなスパイスなのか。そしてカレーなのかスープなのか。良くわかりません。
と言うことは、確かめるしかないと言うことです。
興味と好奇心だけを武器に、いざ銀座へ。
やってきたのは博品館ビル6Fに鎮座するカーン・ケバブ・ビリヤニ。
ただでさえ1ミリも接点のない銀座に緊張のワタクシ。田舎者の山猿は広々とした店内で一人ポツンと待ちます。
待つこと約5分。眉間に深い縦ジワを刻んだ服部半蔵みたいな店員さんが、サラダとスープ(ラッサム)を運んできてくれました。
「チョトジカンイタダキマスネ」
ニハリの注文時に、片言の日本語でエクスキューズされたので、その間の前菜かな。
とりあえずスープを一口。
え⁉ どゆこと⁉ 普通に辛いんだが!
トマトの酸味とトウガラシの辛味がジワジワきやがる手強いスープです。
シャクシャクとおなじみの風味が鼻を抜けるのは…ショウガだわ。あとはブラックペッパーの種がゴロゴロ。それにしても辛い!
ちょっとイヤな予感はしましたが、生野菜とローテしながら、本丸を待ちます。
さらに待つこと約20分。ようやく来ました。本日の主役が。
画像から伝わらないと思いますが、かなりデカい器です。子供なら顔を洗えそう。
スプーンですくうと、お馴染みのとろみが!これってカレー!(あとで調べてわかったのですが小麦粉のとろみでした。正にカレー!)。
そして辛い!ニハリよ!オマエもか!
シェイクスピアもおったまげる辛さです。困りました。まだスタートを切ったばかりだと言うのに。
気を取り直してロティ(全粒粉のパン)をちぎって浸します。
香ばしいロティにスパイシーなスープが加わって、美味しいんだけど。うーん。手放しで喜べないと言うか。
お肉もトロトロに煮込まれて、旨味も溶け込んでいるはずなんだけど…。
やっぱり辛味が先行して、ゆっくり味わう余裕がありません。
なんとか食べ終わったあとは、顔中の毛穴から滝のような汗(=冷や汗)。
ハッキリ言います。全然ススメません。エスニック料理上級者向けです。もしくは辛味に耐性のある方向け。
振り返ると、そこまで油ドボドボでもなく、非常にスパイシーだったので、初めの3〜4口は楽しめると思います。
ですが、そこから先は灼熱地獄。一般の日本人なら2〜3人でシェアした方が無難。大げさじゃありません。
何事も体験とは言え、これはシンドかった。イメージ的には沖縄の山羊汁をスパイシーにしたくらい?のノリで挑んだのですが、全くの別物でした。
ま、こんな日もあると言うことで。